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基礎知識2026.09.27

大気造水とは?空気から水をつくる仕組み・メリットとAWG活用事例

大気造水とは?空気から水をつくる仕組み・メリットとAWG活用事例

「大気造水(たいきぞうすい)」とは、空気中に含まれる水蒸気を凝縮・浄化して、飲用可能な水をつくり出す技術のことです。英語では Atmospheric Water Generation(AWG)と呼ばれ、この技術を用いた装置は「大気造水機」「空気製水機」「AWG」などと呼ばれています。水道管や井戸といった従来のインフラに頼らず、電源さえあれば水を生み出せる点が最大の特徴で、家庭・オフィスから防災、産業用途まで活用の幅が広がっています。この記事では、大気造水の仕組みからメリット・デメリット、実際の活用シーンまでを解説します。

大気造水の仕組み|空気中の水蒸気を水に変える2つの方式

大気造水の方式は、大きく分けて「冷却凝縮式」と「吸着式(デシカント式)」の2種類があります。

冷却凝縮式

取り込んだ空気をエバポレーター(熱交換器)で露点以下まで冷やし、空気中に含まれていた水蒸気を結露させて水滴として取り出す方式です。除湿機やエアコンの除湿運転と似た原理で、湿度が高い環境ほど造水効率が高くなるのが特徴です。家庭用・オフィス用の大気造水機の多くはこの方式を採用しています。

吸着式(デシカント式)

シリカゲルやゼオライトなど吸湿性の高い素材(デシカント)に空気中の水分を吸着させ、その後デシカントを加熱して水蒸気を放出させ、冷却・凝縮して水を取り出す方式です。湿度が低い環境でも造水しやすく、太陽熱や排熱を利用できる点が強みですが、加熱工程が必要な分、装置構成はやや複雑になります。

AQUAMの造水方式

AQUAMの大気造水機は冷却凝縮式を採用しています。空気中の汚れをHEPAフィルター・活性炭フィルターで除去したうえで、エバポレーターで冷却して水蒸気を結露させ、そこからさらに高性能フィルターと国産天然鉱石フィルターで浄化・ミネラル調整を行う仕組みです。生成後もUVランプと循環洗浄機構でタンク内を清潔に保ち、水道法の水質基準(51項目)に適合した水を安定的に届けます。

なぜ今「大気造水」が注目されているのか

大気造水が注目される背景には、大きく3つの社会的な流れがあります。

1つ目は、世界的な水不足です。ユニセフとWHOが2025年に発表した報告書によると、世界の4人に1人が安全に管理された飲料水にアクセスできていないとされています。人口増加や気候変動により、水資源の確保はこれからも重要な社会課題であり続けると考えられています。

2つ目は、災害時のインフラ途絶リスクへの備えです。地震や豪雨などで水道が寸断されると、給水車の到着まで水の確保が難しくなります。大気造水機は電源さえ確保できれば設置場所そのものが水源になるため、防災・BCP(事業継続計画)の観点から企業や自治体からの関心も高まっています。

3つ目は、水道に依存しない選択肢としてのニーズです。水道インフラの整備が難しい地域や、ペットボトル水の購入・配送コストを見直したい家庭・オフィスにとって、大気造水は新たな水源の選択肢になります。

大気造水のメリット

大気造水機を導入する主なメリットは次のとおりです。

・電源があれば水道・井戸がない場所でも造水できる
・災害や断水時にも稼働できれば水を確保しやすい
・ペットボトル水の購入・運搬・保管の手間やコストを削減できる
・使い捨てのペットボトルごみを減らせる
・タンクや配管の劣化による水質リスクを避けやすい

大気造水のデメリット・注意点

一方で、導入前に理解しておきたい注意点もあります。

・気温・湿度が低い環境では造水量が減少する(一般的な目安:25℃・湿度50%前後で性能を発揮しやすい)
・稼働には電力が必要なため、停電時は電源の確保が別途必要
・フィルターやタンクの定期的なメンテナンスが必要
・初期導入コストがかかる(機種やモデルによって異なる)

導入を検討する際は、設置環境の気温・湿度や必要な造水量、電源条件を踏まえて機種を選ぶことが重要です。

大気造水機(AWG)の活用シーン

家庭・オフィス

ウォーターサーバーやペットボトル水の代わりとして、飲用水・調理用水を日常的に確保する用途で導入が進んでいます。

防災・BCP対策

自治体施設や企業のオフィス、避難所などに設置し、断水時の非常用水源として備える事例が増えています。

産業・大規模施設

工場や商業施設、大規模イベント会場など、まとまった量の水を必要とする現場向けに、より大型の大気造水機も開発されています。

AQUAMの大気造水機ラインナップ

AQUAMでは、用途に応じた大気造水機を展開しています。

・AQ-20X(Home & Officeモデル):家庭・オフィス向け。25℃・湿度50%の環境で1日あたり約12Lを造水でき、月額の電気代目安は約1,095円(22L製水時)です。
・AQ-200 / AQ-1000(大型製水機):産業施設や大規模プロジェクト向けの大型モデルです。

いずれの機種もHEPAフィルターと複数段階の浄水フィルターを搭載し、水道法の水質基準(51項目)に適合しています。製品の詳細は製品案内ページ、造水の仕組みについてはソリューションページでもご紹介しています。

よくある質問

Q. 「大気造水」と「空気製水」は同じ意味ですか?

A. はい、同じ技術を指す言葉です。英語のAtmospheric Water Generation(AWG)の訳語として「大気造水」「空気製水」のどちらも使われています。

Q. 大気造水機で作った水は安全に飲めますか?

A. HEPAフィルターと複数段階の浄水フィルターで処理することで、水道法の51項目の基準に適合した水を生成できます。AQUAMの製品もこの基準に適合しています。

Q. 停電時でも使えますか?

A. 大気造水機は電力を使って稼働するため、停電時は発電機など別の電源を確保する必要があります。

まとめ

大気造水は、空気中の水蒸気から飲料水をつくり出す技術で、水道に依存しない新しい水源として、家庭・オフィスから防災、産業用途まで活用が広がっています。気温・湿度による造水量の変化や電源確保などの注意点はあるものの、世界的な水不足や災害への備えが求められる中で、今後さらに注目度が高まる分野といえるでしょう。AQUAMでは、家庭用から大型施設向けまで幅広い大気造水機を取り扱っています。導入をご検討の方は、製品案内ページやお問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。

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